come undone.

ひさしぶりの更新ですね。

 

早々にまた書くのが嫌になっちゃったわけでなく、夏の暑さやら、もう日々の忙しさにこんなことやってたのも忘れてました。

 

なんだかいい加減な性分ですいません。

 

いまさら夏の思い出やら。

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それとyoutubeの貼り付けかた、やっと覚えました。先頃Green&artを担当させてもらったWacoalさんのMovieも公開された模様です。

 

 

Art担当といえば、chelsea所属時代、スタイリスト同士だけで製作したショートフィルムでも、私、Art担当でした。

 

 

考えてみると、そもそもスタイリストになる以前はテレビドラマの美術さんをしていまして、やはり空間を創る、みたいなことがずっと好きみたいです。

 

それでは。

HARVESTA.

庭師仕事する時の服装は悩みでもありました。

 

ファッション業界とは縁を切ったものの、やはりそこは「悲しい性」みたいなもので。

 

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心のふるさと、雑誌ポパイさんのブログ記事でたまたま見つけたのですが、オールドスクール庭師スタイルとはこんな感じ。

 

まあ私も、庭造りや手入れする時は似たような和風スタイルで、グリーンディスプレイや先日の撮影みたいな場合は洋モノガーデニングスタイルで、一応TPOで着分けていたのですが、いずれにせよしっくりこない。

 

いちばんの問題はパンツ。

 

正直、カッコよさだけを求めるとアメリカンワークパンツですが、庭師が好んで履くのは何故か乗馬ズボン(ジョッキーパンツ)。

 

仕事してみてよくわかったのですが、ゆとりある腿から腰周りは剪定で木に跨る時に動きやすく涼しいし、膝下がタイトなのは足元が絡まない。

 

つまり理にかなったカタチであって、脈々と受け継がれてきた歴史にはちゃんと訳があるのです。

 

以前、全国から庭師が集う庭園のイベントに顔を出した時のこと。

 

京都からやってきた庭師チームの履いていた乗馬ズボンがあまりにカッコよく(シルエットが完璧)、思わず何処のか聞いてしまいました。

 

すると答えはオーダーメイド。やはり数万円かけてこだわったアイテムでした。粋ですよね。

 

で、

 

私もなにか自身のスタイルに合ったものが欲しいなあ、などと思っていたところ、スタイリスト岡部文彦くんの園芸ブランド、HARVESTAのデニムニッカパンツに一目惚れ。ジャンルレスでいいなと。

 

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さっそく届きました。

 

感想ですが、、

 

 

 

最高です。あと10本くらい欲しいです。

 

普通に作業着屋に置いたらコレだけでビジネスになるんじゃないでしょうか。

 

とにかく岡部くん風に言えば、ありがたき幸せに候。

 

ということで、ありがとうこざいます。

 

 

 

ちなみに「だったら自分で作っちゃえば?」などというSNS上の意見もありましたが、

 

ファッションから一度身を引いた以上「庭師が作るワークウェアブランド」みたいなことは、

 

そんなダサいことだけは、

 

一切やるつもりはございません!笑

 

 

それではまた。

 

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PS.岡部くん、字、汚いね。笑

 

 

Monochrome.

先週末、ひさしぶりにスタイリスト三田真一と水墨画家土屋秋恒と飲みにいきました。

 

いまだ業界で同じことをやり続ける同世代の仲間たちと酒を飲むのもたまにはいいものです。

 

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すこし前にその秋恒のインスタレーションを見に行きましたが、もはや水墨画というよりポップアート

 

近頃は色彩までついた作品もあって、こと更に水墨のモノクロ世界とほど遠くなっていく。

 

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進化し続け、同じ所に留まろうとしない、そんな彼の姿勢はとても刺激になります。自分もそうありたいと。

 

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注:こちらは秋恒作ではありません。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

Flowers.

Wacoalさんの、L'geというブランドの16'A/WにてGreen&Artを担当させていただきました。

 

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まあ、撮影のGreenやその他空間のつくり込みはいつも通りなのですが、モデルさんと等身大の花、という発注にはちょっとシビれました。

 

なにせ、そんな巨大な造花(約1メートル)は作ったことがないし、さらに撮影に耐えうるクオリティ(しかもメインビジュアル)ですから。

 

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毎晩、深夜にひとりコツコツと。斑入りのバラをイメージして、切ったり貼ったり、熱したり染めたり。これでまだまだ途中の状態です。

 

さすがに途中で「おれ、なに屋なんだ?」と、そういう雑念をふり払いながら、、、

 

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なかなかの作品ができました。おかげでまた新たなスキルが身につきました。これから庭師に加え、巨大造花師としても食べていけそうです。

 

大きな造花が必要なかたは是非ご一報ください笑

 

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撮影は金玖美ちゃん。

 

スタイリストを辞め庭師になっても、またこうして一緒に仕事できてよかったです。

 

 

ではまた。

 

 

Onkochishin.

古きを知り新しきを知る、

 

古きを捨て新しきを得る、

 

どちらの諺もありますが。

 

今日みたいな雨の日は、庭師に限らず外で仕事する職人さんは基本的に仕事しません。(最高でしょ?)

 

こんな日見習いの頃には、よく座学の時間がありました。いまどき珍しいと思いますが。

 

机に座って最初に見せられたのは「日本の庭園」みたいな古いタイトルのビデオ。

 

平安時代にまで遡り、その後この国の庭という概念がどう変遷していくかを延々追ってくような内容。おもしろくて借りて帰りました。

 

むかしから、突然車を飛ばして京都の寺院や庭園を眺めに行くほどでそういうものはそもそも好きです。

 

それ以降も師匠に連れられ京都へは何度も足を運びますが、すでに訪れた所もあれば知らない所もあって、さらに庭師というフィルターを通して見るととても新鮮でした。

 

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大陸から渡ってきた宗教や思想や文化から、平安貴族の豪華な庭園が生まれ、室町で下々の枯山水革命があって、江戸や近代の造園師によってさまざまな変遷を遂げてきた。

 

おもしろいことに、それは歴史は違えどフランス式庭園からイギリス式庭園への変遷にも似てます。

 

つまり手法は違えど、日本とイギリスは限られたスペースのなかに自然のミニチュアを作ろうとしたんですね。

 

日本式は山があって川が流れ橋を架ける、そういう抽象的イメージ的なもの。イギリス式は栗鼠が棲むと完成する、みたいな具体的リアル主義で。

 

でも根底にあるものは似ている気がします。

 

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その自然をミニチュア化したものが庭だとすれば、近頃また脚光を浴びている盆栽は、庭にある木をさらにミニチュア化したもの。

 

私たちは実物大の木をこうするのですが、盆栽の木というのは大きく育たないよう根を切り詰め、鉢の中に収めるわけです。言い方は悪いですが中国の纏足みたいなもの。

 

以前、そのブームを扱ったテレビ番組を昼飯時に見ていて年配の職人さんがこう言いました。

 

「こんなもん盆栽じゃねえ」

 

番組では若いひとたちが作った盆栽が紹介されていて、鉢には木や小さな花、さらにおもちゃの動物までいる賑やかなものでした。

 

たしかに「一盆一樹」が基本の盆栽。「盆栽じゃねえ」気持ちもわかるのですが、私はまあアリかなと、、そう感じまして。

 

頭ごなしにNOもわかりますが、文化って新しいものと交わり時には勘違いしながら、そうやって進化するものじゃないですか。

 

さらに庭だって庶民がなかなか手にできない時代。とすればテーブルの上に小さな庭を作るのもいいかもしれませんよね。

  

さて、

 

いま私どもがやる庭づくりは、月日が経てば草木は伸び、雑草も生える。しかしそのワイルドさをもって完成に近づくような庭が理想。だとすればイギリス式かと思います。

 

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ですが、たまにこうして灯篭を立てる自主練も欠かしません。

 

古きを知らずして新しきものも得られず。

 

といったところでしょうか。

 

 

ではまた。

 

 

Knot.

今日は「和」な話でも。

 

ファッションでも、ネクタイの結び方をいろいろ知って、TPOで合わせられるとカッコいいですが、

 

日本は和服でもなんでも、その「結び」の美学、拘りを、とくに持った国なんじゃないでしょうか?

 

庭師の世界でも結びはとても重要です。

 

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「男結び(おとこむすび)」は最初に覚えなければその先に進めないくらい、基本この結びでなんでも結びます。

 

たとえばサスペンスドラマで、手足を縛られた水死体が発見されたりして、もしも手足がコレで結ばれていたら、刑事の推理は、犯人は庭師か植木屋か。というくらい特有の結び方、だとか。

 

もともと器用な私でもはじめは手こずりましたね。

 

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こういった飾り結びも関東風と京風でニュアンスが異なります。たまに庭園巡りに京都などへ行っても、むかしと違い、見るのはそういう細かいディテール。

 

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これ、なんだかわかりますか?

 

 

 

正解は、関守石といいます。

 

たたみ結びで十字に結った石のことですが、

 

もし日本庭園や茶庭の飛び石の上などに、この関守石が置かれていたら、その先は立ち入り禁止ですよ、という目印です。

 

もしくは、道の所々に置いて、行き先を自然と案内してくれるもの。

 

看板よりずっと趣がありますよね?

 

あとこれらを縛るのは、シュロ縄といいまして、棕梠(よくある日本のヤシみたいな木)の繊維を編んだもの。

 

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ちなみに、我が家のキッズルームにあるハンモック。じつはこれ、繋いだロープは関守石と同じ手法で編んであります。

 

縄やロープって下手に結ぶより、編み込むとまずほどけないんですよ。

 

こんなところにも、和テクニックは応用できます。笑

 

 

ではまた。